
先日に来店されたお客様、よく見ると後ろの部分に
あっ・・「円形脱毛症」
しかし、本人は全く気づいていなかった!
こういうお客様は、結構多いです。
なので、一応は伝えますが、あまり気にしないでねって言いますが
無理ですよね・・(笑)
中には、来られる度に毎回、脱毛部分が移っている人もおられますよ!
ただ不思議だなぁ~って思うのが、円形脱毛症って
昔から、ストレスはもちろん・悩み事や不安な日々などを送っている人に
多く出るって言わなかったけ?
実際、私の息子も・・小学生の時ですが
頭の両側の側頭部の部分が大きく脱毛した事がありました!
耳の上部が、子供の握りこぶしくらいの大きさに抜けて・・
ツルツル・・
学校が嫌なのか?まさか、いじめられているのか?
いろいろな事を考えていましたが、原因不明・・
頭の上部の髪を伸ばして、隠していましたが、ピョンピョンと
跳ねたりすると、ガバっと見えてしまいます。
しばらく学校を休ませようかと、話を検討をするところまで来た時に
たまたま、その頃に子供が少年野球をやっていたんですが、同級生が
数人やめる話になって・・
それで、友達がやめるなら、自分もやめるという事に
なんと!数日後から発毛してきました!
原因は、少年野球だったんです・・いつも、喜んで行っていた野球ですので
考えもしなかったです
一度、聞いた時も、野球は好きだからやめたくないとまで言っていたのに
好きでやっていたものの、何らかのストレスを抱えていたんですね
分からないものです!!
なので、どんな所に精神的な負担があるのかは、わかりません・・
いろいろなお客様の場合でも、こんな事を言ったら失礼ですが
どうして、この人が円形脱毛症に??
(まったくの生活苦も無く、物事にこだわっての考え込んだり思いつめたり
しない、天真爛漫な性格だと思う人) この様な方に、脱毛症が出たり・・
この人は、そのうちに円形脱毛症になりそうだなぁ~??
(いつお見えになっても、暗い・・生活が大変そう、悩み事ばかりで
頭を抱えていそう) この様な人に、脱毛症が出なかったり・・
何でなのか、とても不思議です。
単に、精神的な要因だけじゃ無さそうですね
それに円形脱毛症にも、いろんな抜け方があるんですよ!
単発型
突然に頭髪に円形や楕円形の脱毛が出来る、円形脱毛症の中では
最も多くみられるタイプです。
脱毛部分は頭髪だけではなく、眉毛や体毛などにも出る場合があります。
多発型
円形脱毛斑が2つ以上発生するタイプです。
治療しても、完治まで半年から 2年くらいかかる場合が多いと言われています。
蛇行型
脱毛部分が細長く、後頭部から側頭部の生え際にそって蛇のように広がる
タイプです。
治療期間が長きに渡る場合があります。
全頭型
脱毛部分が頭部全体に広がり、最終的には頭髪が完全に抜け落ちてしまう
タイプです。
非常に治りにくい例が多くて、治療が長期に渡る場合が多いとされています。
汎発(ばんぱつ)型
さらに症状が進行し、頭髪だけじゃなく、眉毛、まつ毛、体毛など全身全ての
毛が抜け落ちてしまうタイプです。
円形脱毛症の中では最も重度なタイプです。
では、なぜ抜けるのか、いったい原因は・・・?
「精神的なストレスによる影響」
円形脱毛症の要因のひとつとして、やはり「精神的ストレス」が有名ですね。
精神的なストレスがあると、それに抵抗するために交感神経が活発に動きます。
交感神経は、身体がストレスと闘う準備をしてくれるのです。
このときに、ストレスが強すぎたり長く続いたりすると、交感神経に異常が・・
その結果、血管を収縮させ、頭部への血流が悪くなり、毛根への栄養が
行き届かなくなって脱毛を引き起こされるという事です。
「自己免疫疾患」
近年は、円形脱毛症の原因として一番に有力視されています。
外部からの侵入物を攻撃することで体を守ってくれている免疫系機能に
異常が発生し、自分の体の一部分を異物とみなして攻撃してしまう!
円形脱毛症は、Tリンパ球が毛根を異物と間違えて攻撃してしまうために
発症すると考えられており、その激しい攻撃により毛根が傷んで、
元気な髪の毛でさえ突然抜け落ちてしまうのです。
しかし、円形脱毛症は、根治に至る治療法はまだ確立されていません!
いろいろな治療法がこれまでに試みられ、それぞれの治療法の効果の高さや
リスクなどが明らかになってきています。
治療法は・・?
「ステロイドの局所注射」
一般的な治療法・・?
(炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドを、脱毛部分に
注射で注入する治療法です。)
単発型や多発型の患者に対して使われます。発毛効果がある反面、
ステロイドの副作用を考慮し、子どもに対しては使いません。
でも、注射時が痛いらしいのと、副作用として注射部位が
陥没する場合があることもあるらしいです。
「冷却治療」
これは、昔からよく聞いたことがある治療法じゃないかな・・
(ドライアイスや液体窒素などを脱毛部分にあて、誤作動を起こした免疫細胞の
働きを抑えて、毛髪の再生を図る治療法です。
治療は、ドライアイスを直接あてたり、液体窒素を脱脂綿や綿棒で湿布したり、
スプレーしたりします。)
治療時に、軽い痛みがあるらしいですが、簡便で副作用もあまりない方法です。
「局所免疫療法」
ちょっと専門的な難しそうな感じの治療法ですね・・
(人工的にかぶれを起こす化学試薬、かぶれを起こさせることにより
発毛を促す治療方法です。
最初は高濃度なものをつけて感作させ、2週間後に低濃度なものを塗布、
その後至適濃度まで徐々に濃度をあげて治療します。)
この治療法は、比較的広範囲に脱毛している患者に対して行われます。
約9割もの人に発毛効果があると言われているらしいですが、かぶれやじんま疹、
リンパ節腫脹などの副作用を生じることがあり、加えてアトピー性皮膚炎、
湿疹、じんま疹がある人は、症状が悪化する事があるので注意が必要らしい
また、治療期間が半年から1年以上で、じっくり取り組む必要があります。
効果があるとされている治療法なのですが、
日本では保険適応の認可が降りていないため、自費診療となります。
何人もの、円形脱毛症の方を見て来ましたが・・
多くの人達は、知らないうちに発症して、知らないうちに完治される
人が多いですよ。
過去にお一人だけ、多発性と蛇行型を発症された人がいましたが
この方は、長い期間(一年半くらい)患っていました
でもね、正にこの方が・・全くの円形脱毛症などには、無縁なイメージ
な人でした。
悩みがあるとすれば、悩みが無い事くらいだと、自分で言うくらいです。
「髪の毛、生えなかったらスキンヘッドにする!」なんて
あっけらかんと言う人なんですがね・・
今では、多発型は治りましたが蛇行型は、継続中です。
この方は、間違いなく精神的ストレスの影響じゃなくて
「自己免疫疾患」が原因なのでしょうね(笑)
もし、円形脱毛症を発症されても、慌てる事はありませんよ
きっと改善できますので、ご安心を・・
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